ダンス 初心者必見! アップ&ダウンの
解説!-04.まとめ

ダンス 初心者必見! アップ&ダウン の解説!-01.ポージング&軌道の確認_Summaryアイキャッチ

ダンス歴26年目の経験から伝える
最短でアップ&ダウンマスターの秘訣とは?

Introduction

ダンスにおいて、ダウンとアップは呼吸のように当たり前に存在していて、ダンスを愛する人なら触れない日はありません。

上手いダンサーは必ず、このアップとダウンに「こだわり」を持っています。
そのこだわりを表現できるまで積み重ねた練習量は、当たり前に変わっていて、自然体でいつでも発信できるものです。

何気なく過ぎ去っていく当たり前ではなく、自分で創り出した当たり前の域まで達したいですね。

皆さんにお力添え出来るよう、経験から得た知識・知恵を余す所なくお伝え出来る様に、この記事を書き上げていきたいと思っています。

本記事で学べるダンス情報

  • どんなダンサーにお勧め?
  • マスターの基準
  • メニュー実施時の意識ポイント
  • その他、お役立ち情報!

YouTube / SPACE ART Dance TV

実践動画

ダンス入門編〜毎日2分のルーティーンでアップ&ダウンをマスター!

解説動画

ダンス初心者必見!
アップ&ダウンの解説!

本記事は、上記動画とリンクしています。
テキストでは分かりづらいことも動画で確認すればすぐに理解できると思いますので、是非ご覧ください。


この「アップ&ダウン の解説」シリーズ
どんなダンサーにお勧めなのか?

Summary-01

記事や動画に残していく理由として、多くの方に質問していただいたり、若いダンサーたちが必死で上を目指している姿に力を尽くしたいと言う気持ちをずっと持っていました。

しかし決定的なきっかけとなったのは、この1年で多くの友人がダンスを離れなければいけない状況になってしまったことです。

ダンスは多くのことを学べますし、何よりハッピーです。
やめなければいけないのか?なんとか、続けていくことは出来ないのか?

模索を重ねて、ここに辿り着きました。

お勧めしたいのは誰なのか?
ダンスをやっている人、見ているだけの人、興味ない人…
どんな方でもたくさんの方が、次のチャレンジのきっかけになってくれたらいいなと思いますし、ダンスの楽しみ方の種類を増やせたらいいなと思います。

初心者はもちろん
今日から始める入門者にもお勧めです!

私も初めてダンスを習った日、ダウンとアップからスタートしました。

幼少期から分析や洞察が大好きだったので、キャリア26年間の中で多くの試行錯誤を重ねてきました。

最初にダンスをスタートするには、何が効率的なのか?

シンプル且つ、楽しさを理解できるメニューであり、未来の見える説明…

このメニューは、これからダンスを始める方始めたばかりの方全てに自信を持ってお勧めできるメニューです。

是非、チャレンジしてください!

ダンスを見るのも大好きと言う方もいらっしゃると思います。
こちらのメニューを見ているだけ聞き流すだけでも、今後自分の目に入るダンサーがどんな技術を詰め込んでいるのか?も理解しやすくなると思います。
そんな楽しみ方も出来たら、最高ですよね。

ダンス中上級者は
クオリティの見直しに!

この20年で、ダンスは飛躍的に広まりました。

今では、ダンスを経験している方はとても多いと思います。
今はダンスをやっていないけど、若い頃にやっていた人。
プロを目指している人。
大好きな趣味として続けている人。

その全ての経験者は、ダウンとアップの重要性がよくお分かりだと思います。

是非、こちらの記事や関連動画を参考にしていただき、ダウンとアップの奥深さをもう一度見直していただきたいと思います。

きっと新たな発見に出会えることと思います。

インストラクター
レッスンで使える知識たくさんあります

昔はストリートダンスを習う場所は、とても少なくて、情報も得られなくて…
動画くらいしか手段がない時代がありました。

今では多くのレッスンが日々行われていますし、マニアックなジャンルでも学べるチャンスは広がりましたよね。

同時に、インストラクターの方も増えたと言うことになります。

私は、よくインストラクターから相談を受けることが多いのですが、皆さん共通しているのは、
「可愛い生徒を伸ばすにはどうしたらいいか?」
と、指導者としての壁を乗り越えたいという熱い気持ちが伝わってきます。

本記事や関連動画は、主に初心者の方へ向けたメッセージを中心にしていますが、指導者の方から見ても、ヒントは多く隠されていると思います。

参考になった部分があれば、ぜひ明日から利用していただきたいですし、未来に向かって、指導者同士が指導の仕方をシェアし合う、迷わずに進めるコミュニティも広がっていくといいですよね。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary01

最低限意識して欲しいポイント
3つに絞りました

Summary-02

実践メニューをスタートする前に、一瞬でも何を目的として練習するのかを、イメージして欲しいです。

そんなに多くは実施前に思い出せないと思いますので、ポイントを3つに絞りました。

4つ目はおまけとして、意識できたらお願いします!m(_ _)m

こちらの記事で、細かく解説しています。

https://sadance-online.space-art-ase.com/rhythm-training/dance_rhythm_training_up-down_tips/

内転筋を絞る

内転筋(ないてんきん)を使うと、バランスが安定しやすくなるのが良い部分ですね。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-TIPS01
内転筋
ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-TIPS02
寄せるイメージ

逆に、コントロールを間違うと

上半身まで固くなってしまうことがある

膝の曲げ伸ばしがぎこちなくなってしまうことがある

こんな可能性があることもお伝えしました。

ダンス初心者必見!アップダウンの解説!-TIPS03
上半身が固まらないように

「音楽(リズム)を、目に見える動作で表現する」
目的はこれだけと言っても過言でないくらい、ダンスで大切にして欲しいことです。

内転筋のコントロールは全ての技術で生かせるので、微調整を繰り返しながら意識的にマスターして欲しい技術です。

つま先重心

母趾球(ぼしきゅう)で衝撃を吸収して、足の指で地面を掴む!

これをキーワードとして、頭に叩き込んでいきましょう。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-TIPS06
つま先重心の時、母趾球に体重を集めることを意識
内転筋を寄せることも忘れずに!
ダンス初心者必見!アップダウンの解説!-TIPS07
足の裏で地面を掴むように!

決して、つま先が全てではないこともお伝えしました。かかとで表現できる技術で、素晴らしいものもたくさんあります。

しかし、つま先でのコントロールの方が使用頻度が高いことも事実です。

是非、このメニューの中で、つま先重心の基礎力を身につけて欲しいです。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-TIPS05
母趾球

腹筋を意識する!

腹筋を利用することで、胸のリズムを大きく魅せることが出来ます。

腰痛防止にもなることも素晴らしいメリットですよね。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-TIPS08
肋骨を上げ、鎖骨を顎に近づける
ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-TIPS10
技術を向上させ、腰痛を改善

初心者のうちは苦しいと思いますが、慣れてくれば当たり前のように腹筋に力を入れておくことも出来ます。

私は高校生の時、自転車通学でしたが腹筋に力を入れて漕いでいました。
その癖は、今となっても抜けません。

私生活でも姿勢が良くなりますし、腹筋を使うことは欠かせない要素だと思ってくださってOKです。

プラス1つだけ!
腕は脱力

意識しないことを意識するだけでも、応用できる幅が広がっていくことをお伝えしました。

今回の実践メニューでは、足1箇所のコントロールと、足+胸の2箇所をコントロールすることに絞っています。

腕は脱力してください。
無意識で腕を振ってしまう癖が付いてしまうと、その後直すのに時間がかかってしまう場合があります。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary02

私も、癖に気づかずに苦労しました。
特に、Lockin`(ロックダンス)は、私の癖と相性が悪く、時間がかかってしまったのを覚えています。

もし、ダンス経験者の方で、自分の目指すジャンルやスタイルが明確であれば、もちろん混ぜていただいても構いません。

初心者の方は、どのジャンルがやりたいか?は決まっても、どんなスタイルをやりたいか?まで決まっている方は、そこまで多くないと思いますので、まずは腕の脱力からスタートすることをお勧めします。

マスターの基準

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自分が成長しているかどうか?と疑問に感じながら練習を続けていると、不安に陥ることもあると思います。

ダンスは、ダンサーの数だけ表現方法はあってもいいものです。
だから、何が正しいとするのは良いことではないと考えています。

しかしながら、
五体を駆使して踊る運動の面から、効率の良い動かし方は存在します。

自分の成長の基準例として、参考にしてみてください。
悩んでつまらない練習を続けるより、楽しさが増すと思います。

リズムとポージングが両立しているか?

まず練習前は、ポージングを確認しましょう。

https://sadance-online.space-art-ase.com/rhythm-training/dance_rhythm_training_up-down_howto/

そのポージング一つずつ、丁寧に姿勢を取れるようにしてみてください。

音で練習するの際、ポージング一つ一つでアクセントを取ることが目標です。

ポージングが正しくても、リズムがズレていては元も子もありません。
逆にリズムが取れていても、ポージングに魅力がなければ満足のいく表現ではないと感じてしまうでしょう。

大切なのは、それぞれのポージングでリズムに合わせてアクセントを取ることです。

自分の練習風景を録画する

練習中に自分が正しいポージングが取れているのかを確認するのは、とても難しいことです。

リズムに関しても、初心者や音楽が苦手という人は、練習中に判別することは難しいでしょう。

自分の練習を撮影して、後から見直すと客観的な視点を持つことが出来ますし、感覚と視覚のギャップ(ズレ)を近づけていくことが出来ます。

練習で感じた感覚を、動画を見て良かったのか悪かったのか?と反省を繰り返すことは、上手なダンサーは絶対に取り入れてきた確認方法です。

今回のメニューでは、横から撮影するとアップ&ダウンのポージングを確認しやすいです。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary04

並列思考を鍛える
私生活でも応用が効きます!

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並列思考って?

私の指導・レッスンでは、並列思考を重要視しています。

並列思考は、同時に2つ以上を実行できる能力・その思考回路と定義づけられています。

例を挙げます。

私のレッスンでは、生徒たちがリズムトレーニングをしている最中にアドバイスをします。クラスに入ったばかりの子は、足を止めて私の話を聞こうとします。(とてもいい子ですね。)

しかし、私は
練習を続けながら→アドバイスを聞いて→修正する
ことを要求するように努めています。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary10

逆の言葉を探せば「集中」が当てはまると思います。
集中することを否定したいのではありません。
ダンスは、一度に複数の部位をコントロールする必要があり、これにはどうしても並列思考を鍛える必要があるから、このような指導に行きつきました。

社会人になった生徒から、「並列思考を鍛えてもらったので、仕事に行き詰まることなく活躍できています」と報告を受けた時は、とても嬉しかったのを覚えています。

別のことを考えながら練習する

私が練習に取り入れていた方法を、例としてご紹介します。

学生だった頃、テスト勉強に追われながらもダンスの練習を欠かしたくなかったので、付箋に計算式や英単語を書いて壁に貼り付け、リズムトレーニングを行っていました。

その時は、理論的に並列思考を考えていたわけではなかったですし、ただただダンスを休みたくなかっただけなのですが、今となってはなかなか効果的だったんじゃないかなと思っています。
成績が上がったかどうかは、別のお話ですが…

メリット実例

インストラクターを始めて、一番最初に壁に当たったのは、
喋りながら、一定のクオリティを魅せることでした。

ステージでのパフォーマンスは「考えを言葉にしながら踊る」なんてことはないので、その難しさに面食らったのを思い出します。

その他、舞台を創っていく時は、限られた時間内に多種多様な要素をこなしていかねばなりません。そこにハプニングも付き物です。

こうした状況で、時間の計算とミッションをこなしていくには、並列思考は必須能力だと感じるシーンが多いです。

その他、私生活にも役に立つことが多いと思いますし、意識的に鍛えてみてはいかがでしょうか?

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary05
ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary06

地味な練習を楽しむ工夫

ダンサーは派手、という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、
基本的には、肉体改造やスキルアップにコツコツと日々を積み重ねていきます。

これは、とても地味な作業です。
時に、大好きなダンスの楽しさを忘れてしまう原因にもなってしまうことがあります。

  • 好きなTV番組を見ながら練習
  • 好きな歌を歌いながら練習
  • 友達とおしゃべりしながら練習

ダンスに楽しみや喜びを得られない時は、地味な練習に一工夫入れることをお勧めします。

なんでもいいと思います。

これを実施するためには、並列思考がある程度の能力に達している必要があります。
これもまた、ダンスには活きる能力です。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary07
ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary08

自分のタイプを理解する

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あなたはアップタイプ?
ダウンタイプ?

これまでの指導経験の中で、初心者がリズムトレーニングを実施すると、

  • アップが得意なタイプ
  • ダウンが得意なタイプ

に分かれる印象です。

もちろん、最初からバランスよくアップもダウンも取れる初心者はいますが、稀です。

アップが得意なタイプは、アップを多用するジャンルが得意になりますし、
ダウンが得意なタイプは、やはりダウンを多用するジャンルが得意になります。

もしあなたが初心者なら、アップとダウン、感覚的にどちらがやりやすいと感じますか?
感覚的にやりやすいと感じていれば、そちらが得意な方だと思っていいと思います。

ちなみに私は、アップがやりやすかったと感じたことを覚えています。

苦手を克服する

一方で、
アップかダウンしか使わないダンスジャンルは存在しないので、苦手なリズムを放置して大きな壁にぶつかる生徒も多く見てきました。

私自身も若い時期は、得意なアップに頼って踊ったり振付を創っていました

ある時、ダウンを中心としたグルーヴィーなHIPHOPをどうしても自分のモノにしたくなった時に、苦手を放置していたわけではないんですが、得意な方と同じクオリティにするように努めていなかったことを後悔した時期がありました。

あまりこだわりを強く持っていない初心者の時期に、苦手な方を少し練習量を増やすなどして、バランスよく表現できるようにしておいた方が良いと思います。

経験者の方でも、今一度自分のスタイルを見直してみてはいかがでしょうか?
「あれっアップしか使ってないじゃん」など、発見に繋がり、表現の幅を広げるきっかけになるかもしれません。

コツコツに勝る練習方法はない

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ダンス初心者だった頃の体験談

私がダンスを初めて教わった日、やはりアップとダウンを教えてもらいました。

スポーツは得意な方だったので、見た目簡単そうに見えたアップやダウンはすぐに出来るだろうと思いましたが、
ダウンが全く出来ない!!

まずリズムが刻めません…
ゆっくり確認しても、胸が丸まりません…
そのまま3時間、黙々とダウンに向き合ったのは、今ではいい思い出です。

ダンスの魅力の一つとして、体の使い方を深め、音楽を楽しむこと。
私がダンスにのめり込んだ理由は、ダウンにつまずいた時の悔しさと、体を音楽に合わせ動かす楽しさが詰まった、初日にあったのかなと、今ではいい思い出になっています。

毎日2分が自分を変える

最後になりましたが、経験上、一日で熟練のダンサーと同じようなリズムを刻むことは出来ません。

少しずつだけど、自分の感覚と肉体が成長していくことも、ダンスの喜びの一つですし、慌てず楽しむことを忘れずに、続けて欲しいと願っています。

今回のメニューであれば、2分程度で済みます
「継続は力なり」

これからも、皆さんと一緒にダンスを深めていきたいと思います。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Summary09

YUSUKE a.k.a. GEMINI

著者プロフィール

ダンサー,振付師,写真,映像,Web制作 etc…

16才ダンスを始める→18才プロダンサーとしてキャリアをスタート→20才独立、SPACE ART結成→24才単独自主公演を制作→
27才スクールオープン→念願だった、指導者・クリエイターとしての活動を中心に現在に至っています。
20代は年間100本強のパフォーマンスを3年間継続、その後も50本ほど出演を継続。
20代半ばから月間で150人以上の生徒を指導。その他、スポーツ・体育授業などの運動関連のコンテンツを指導・コーディネート。
30代から本格的にミュージカル・ステージ・MVなどの振付師として活動。行政関係の式典などの演出・構成やダンススタジオのコンサルティングも少々。
およそ月間200人ほどの生徒を指導した15年間を経て、現在はダンスに関わる技術・思考法の伝承に力を入れています。