ダンス 初心者必見! アップ&ダウンの
解説!-02.メニューの流れ

ダンス 初心者必見! アップ&ダウン の解説!-01.ポージング&軌道の確認_Menuflowアイキャッチ

アップ&ダウンの練習でマスターしたい体の使い方とリズム取りのコツ

Introduction

皆さんがダンスを上達していくにあたり、常にアップ&ダウンのリズムの質を上げていくことと向き合っていくことになります。

この記事では、
入門者・初心者でもアップ&ダウンをマスターしやすいように、難易度を3段階に分けて考案した練習メニューの流れをお伝えします。

更に、リズムを取る際のコツや、体の使い方についても、補足説明していきます。

せっかく練習するなら、次のレベルにも活きて、成長スピードが早い方がいいですよね?

皆さんのスキルアップに必要なヒントが散りばめられた内容になっています。

本記事で学べるダンス情報

  • 実践動画のメニューの流れ
  • リズム取りのコツ
  • 体の使い方

YouTube / SPACE ART Dance TV

実践動画

ダンス入門編
〜毎日2分のルーティーンでアップ&ダウンをマスター!

解説動画

ダンス初心者必見!
アップ&ダウンの解説!

本記事は、上記動画とリンクしています。
テキストでは分かりづらいことも動画で確認すればすぐに理解できると思いますので、是非ご覧ください。


メニューの流れ

Menu flow

6パートで構成
3段階の難易度で設定

前記事「ダンス 初心者必見! アップ&ダウン の解説!-01.ポージング&軌道の確認」
ポージングの確認を行いました。いよいよ今回の練習メニューを覚えていきましょう。

本メニューを実施していけば、どんなダンスでも不可欠な「リズム取り」の基盤をマスターすることができます。

ダンス初心者のみならず、中級者・上級者にも、ぜひ見直していただきたいメニューです。

それでは、構成をリストで確認した後、各パートの説明をしていきます。

  • 難易度1:下半身のみでリズム取り
    • パート1:ノーマルスタンス+アップ
    • パート2:ノーマルスタンス+ダウン
  • 難易度2:胸のアップ&ダウンにチェレンジ
    • パート3:胸のアップ
    • パート4:胸のダウン
  • 難易度3:足踏みをしながらリズムをコントロール
    • パート5:足踏み+胸のアップ
    • パート6:足踏み+胸のダウン

パート1:足のアップ

ノーマルスタンスの状態でアップのリズムを取るパートです。

膝を柔らかく使って、下半身のみでリズムを取ります
ボディ(胴体)や腕を無理に動かす必要はありません。
下半身でリズムを刻むことをマスターするパートです。

ノーマルスタンスのポイント

  • 肩幅程度に立ち、つま先体重
  • 上半身は適度にリラックス

◆準備

パート1直前のカウント8で、膝を曲げます。
準備のダウンになります。

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準備

◆アップのリズムで2エイト

アップのリズムを2エイト繰り返します。

アクセントを取るためのコツ

アップは、ノーマルスタンスと同じ姿勢です。リズムがよく見える様に、カウントに合わせて、太ももをキュッと締めるとより良く魅せることができます。
音楽とアクセントのタイミングを合わせて、気持ちよくループ(繰り返し)が出来るといいです!

膝を曲げている時はリラックスを心掛ける

ノーマルポジションでアップのアクセントを取ったら、次にリズムを取るための準備姿勢=膝を曲げた状態になります。
膝を曲げている時は、出来るだけリラックスして、リズムをなめらかに「繋ぐ」イメージを意識してください。

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アップのリズム
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膝を柔らかく使う+アクセントの瞬間だけ太ももに力を入れる

◆パート1 まとめ

パート1の動きを「足のアップ」と言う場合もあります。

まず、準備のリズムとなる、
パート1直前のカウント8で、膝を曲げる
ことを忘れない様にしましょう。
初心者のうちは、準備を逃してしまうことが多いです。準備をしっかりすることで、リズムに乗り易くなります。

パート2:足のダウン

ノーマルスタンスの状態でダウンのリズムを取るパートです。

膝を柔らかく使う、これは、パート1と同じ感覚です。

パート1と同じく、ボディ(胴体)や腕は、キープを心掛けてください。

パート1とパート2で、下半身でアップ&ダウンでリズムを刻むことが出来る様になり、ダンステクニックを習得していく最初の一歩が踏み出せます。

◆準備

パート1終わり=カウント8は、ノーマルポジションで終わっています。
これが準備姿勢になります。

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準備

ダウンのリズムで2エイト

ダウンのリズムを2エイト繰り返します。

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ダウンのリズム
アクセントを取るためのコツ

膝を曲げた状態でリズムを魅せるために、足の裏で「トンッ」と衝撃を感じるといいでしょう。
膝を柔らかく使うことで、アクセントを取り易くなります。

上半身は姿勢を保つことが重要です。

ノーマルポジションでアクセントを取らない!

ダウンのリズムは「下でアクセントを取ること」です。
パート2は、下半身のみでダウンを魅せるのが目的なので、準備に当たるノーマルポジションは、滑らかに通過するイメージで動作してください。

バスケットボールをドリブルするようなイメージをすると、やり易くなる人が多い様です。

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アクセントのコツ

パート2 まとめ

パート2の動きを「足のダウン」と言う場合もあります。

忘れてはならないのは、膝を曲げている姿勢でアクセントを取ることです。
次に、準備姿勢にあたるノーマルポジションで、アクセントを取らず、滑らかに通過すること。
この2つのポイントが両立することを目指してください。

パート3:胸のアップ

パート1に、胸のアップを追加したパートになります。

ダンスは、下半身と上半身を両立してリズムを取ることが求められます。

パート3は、一番簡単な下半身と上半身の両立を練習するメニューでありながら、深めていくことで中級・上級レベルの上達のコツにも繋がる、大切な基礎力です。

◆準備

パート2終わり=カウント8は、膝を曲げている状態で止まってください。
これが準備姿勢になります。

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準備

胸と下半身をアップのリズムで2エイト

パート1同様に、下半身アップのリズムでアクセントを取ります。同時に胸をアップの形にします。
これを2エイト繰り返します。

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アップのリズム
胸が動かない!それなら肩甲骨を意識

胸のアップを大きく魅せるためには、背筋の筋肉を使うことが大事ですが、初心者の頃はこの感覚が掴めない人が多いと感じます。

肩甲骨を寄せることで、胸を張ることができます。更に腹筋を締めると、胸が上方へ上がります。この姿勢でアクセントを取るようにしてみてください。

胸が難なく動かせる感覚を得られたら、出来るだけ肩周りをリラックスさせてください。
後に、腕を使用したテクニックをマスターし易くするためです。

下半身を安定させることがコツ

アップでリズム(アクセント)を取った後、準備姿勢になります。

パート3での準備姿勢は、膝を曲げている+胸のダウン姿勢になります。
この時に、前側の太ももをしっかりと安定させる意識を持ちます。胸は適度にリラックスをして、骨盤の上に乗せる様にダウン姿勢を取ります。

太ももに大きな負担が掛かりますが、練習していくうちに、自然と必要な筋トレにもなっていきます

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コツ

パート3 まとめ

下半身・胸共にアップのリズムです。
膝を伸ばすと同時に、胸を張る!
初心者の時は、この意識を強く持っていると、同時に動かすのに役立ちます。

体全体に力みがないように、姿勢を保てる最低限の筋肉を使ってください。

リズムがズレないこと・アクセントはアップで取ることは大切にしていきましょう。

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パート4:胸のダウン

パート2に、胸のダウンを追加したパートになります。

下半身と上半身を両立するために、ダウンは少し筋肉の使い方にコツがいります。

パート4で、練習するテクニックを利用すると、視覚的に印象の残る動きをマスターしていくのに役に立ちます。

◆準備

パート3終わり=カウント8は、胸のアップで止まってください。
これが準備姿勢になります。

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準備

胸と下半身をダウンのリズムで2エイト

パート2同様に、下半身をダウンのリズムでアクセントを取ります。同時に、胸をダウンの形にします。
これを2エイト繰り返します。

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胸のダウン
背中が丸まらない時は、目線を下げよう!

ダウンの形、つまり背中が丸まっている状態は、ストリートダンスらしいとされる1つの要素です。

しかし、初心者にとって背中を丸めるダウンの形は難しいと感じる人も多いでしょう。

体の使い方としては、肩甲骨を広げることによって背中は丸まり易くなります。
その後、腹筋に力を入れ、みぞおちあたりを凹めるように意識してみてください。

もう一つ、目線を自分の靴を見るなど、下げることによって、ダウンの形は取りやすくなります

太ももとつま先体重で衝撃に備える

パート3同様、膝を曲げている+胸のダウンの姿勢をとります。

パート3と大きく違うのはこのダウンの姿勢でアクセントを取る必要があることです。

アクセントを取ることは、筋肉を使っていることになりますので、その衝撃はパート3に比べ大きくなります

衝撃に耐えるために、前側の太ももに力を込める事、つま先体重でバランスをとっておく事がコツとなります。

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コツ

パート4まとめ

下半身・胸共にダウンのリズムです。
これまでの経験上、初めて取り組む時に「上手に動かせない」人が多い様に感じます。

パート1〜3までが出来ている様であれば、目線を下げたり、肩甲骨を広げることでダウンでのアクセントを取り易くなるはずです。

下半身と、胸のダウンのタイミングを合わせてアクセントを取ることも重要です。

パート5:足踏み+胸のアップ

パート3に、足踏みを追加したパートです。

ダンスでステップは絶対に欠かせないテクニックです。
その、一番簡単なものが「足踏み」だと考えて良いと思います。

つまり、多くのステップを理解・習得していくために、足踏みで余裕を持ってリズムを取れるか?は、習得スピードに影響が出ると言うことに繋がります。

◆準備

パート4終わり=カウント8で、以下のようにポージングしてください。

  • 上半身=胸のダウン
  • 下半身=片足を上げる、軸足はダウン

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準備

足踏みと同時に胸をアップ!
ゆっくり2カウントずつ足踏みを2エイト
早く1カウントずつ足踏みを2エイト
合計4エイト実施!

足踏みだけで考えてみましょう。
準備姿勢で片足を上げていますね。これが左足だとします

  1. 左足で足踏み。
  2. 右足を上げて準備姿勢。
  3. 右足で足踏み。
  4. 左足を上げて準備姿勢。

そして、足踏みでアクセントを取るときに、胸をアップにすれば、パート5が完成です。

これを繰り返していくことで「行進」のようなイメージで足踏みをすることができます。

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足踏み+胸のアップ
バランスが取れない?片足で胸のダウンを確認する

初心者で、バランスを崩してしまう人を見ることがあります。

この場合、片足のバランスが安定する前に、胸を動かしすぎている事が原因の場合が多いと感じます。

足を上げている準備姿勢の時、おへそを軸足の太ももの上まで移動させるようなイメージを持ってください。
体重が軸足へ乗り、安定していることが確認できたら、胸のダウンも入れて、バランスを保てれば、リズムに合わせてその場所へポージングできるか?を試してください。

最初はゆっくりと確認でOKです。
体がポージングを覚えてから、音での練習にチャレンジです。

足と胸のタイミングを合わせる

足踏みと同時に、胸のアップでアクセントを取ることになります。

人間は、足の方がパワーがあるので、足を強く踏み込み過ぎると、胸のアップが崩れてしまう見え方になる事があります。

厄介なのは、リズムが崩れていても動作は実施を続けられる点です。
言い換えれば「リズム感が悪い様に見えているが、運動は繰り返し行えている」と言う状況です。
ダンスはリズムも運動も両立させることが魅力ですよね。

足と胸のタイミングを合わせるためには、そのアクセントの「強さ」も合わせた方がいいです。(もちろん上達すれば、力関係をコントロールしていきますが…)

整理すると、人間は足の方が強いので、胸の「強さ」に合わせて、足踏みの「強さ」を調整してあげる事ができれば、自然とリズム感良く見えてきます。

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Menuflow15
確認方法

パート5まとめ

胸のアップと同時に足踏みを行うパートです。

パート1〜4までと大きく違うのは、準備姿勢が片足になっている事です。
片足でのバランスを安定させることが、マスターへの鍵となります。

もちろん、リズムが安定するように、足踏みと胸のタイミングを合わせる意識も忘れないでくださいね。

パート6:足踏み+胸のダウン

パート4に、足踏みを追加したパートです。

今回の6つのパートの中で、一番難しいと思います。(私は初心者の時に、本当に苦労しました)

このパートをマスターすれば、HIPHOPっぽい!と言われる動きに近づく事ができます。HIPHOPではないジャンルでも「重さ」や「スロー」などを表現するのに使われることが多いと感じます。

もしも苦労したとしても、マスターすればこの先に表現できる幅がグンっと広がるので、是非マスターして欲しいテクニックです。

◆準備

パート5終わり=カウント8で、以下のようにポージングしてください。

  • 上半身=胸のアップ
  • 下半身=パート5終わりのカウント8で、片足に乗る。同時に、上がった足の膝を腰の高さまで上げる
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準備

足踏みと同時に胸をダウン!
ゆっくり2カウントずつ足踏みを2エイト
早く1カウントずつ足踏みを2エイト
合計4エイト実施!

胸の動きと足の動きを合わせるために、分解して考えていきましょう。
右足の足踏みスタートの場合でご説明します。

  1. 右足で足踏み / 胸のダウン
  2. 左足を上げて準備姿勢 / 胸のアップ
  3. 左足で足踏み / 胸のダウン
  4. 右足を上げて準備姿勢 / 胸のアップ
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足踏み+胸のダウン
上半身と下半身のアクセントのタイミングがズレてしまう場合

何が難しいって、足踏みと胸のダウンのタイミングが合わない!というところだと思います。

私もタイミングを掴むのに苦労した覚えがあります。

解決方法として、膝の位置と胸の位置関係を常に意識してみてください。
パート6を繰り返し行うと、胸と膝の位置はリンクしている事が分かると思います。

膝が上がっている時は、胸がアップですね。足踏みしている時は胸がダウンです。

この動きの特徴をイメージして、膝の上下と胸の上下をピッタリと合わせるようにしてみてください。

最初はゆっくり確認でOKです。
このコントロールができると、いろんなことに応用できるようになります。

アクセントで「でっ尻」にならないように!

下半身と胸のダウンを両立させた状態で、アクセントを取ることになります。

この際、お尻が後方へ逃げてしまう方を目にします。ダンス指導の中で「でっ尻」とか「お尻が抜けている」と表現します。

これを避けるためには、太ももの力を入れて、下半身を安定させる事が効果的です。

少し余裕のある方は、腹筋を使って、骨盤前方を上げてください。専門的には「後傾(こうけい)」と言います。

この後傾によって、上半身と下半身の分離がやりやすくなります

ダンス初心者必見!アップ&ダウンの解説!-Menuflow18
確認方法

パート6まとめ

胸のダウンと同時に足踏みを行うパートです。

パート5に比べ、準備姿勢はバランスを取り易くなっていますが、胸の反りすぎに注意してください。腰を痛める可能性があります。

アクセントがズレやすいポージングです。
下半身を安定させ、お尻の位置に注意しながら気持ちいいリズムになるように、練習を繰り返してください。


実践メニューの動画です。
練習を楽しみながら、成長できるように頑張りましょう!


YUSUKE a.k.a. GEMINI

著者プロフィール

ダンサー,振付師,写真,映像,Web制作 etc…

16才ダンスを始める→18才プロダンサーとしてキャリアをスタート→20才独立、SPACE ART結成→24才単独自主公演を制作→
27才スクールオープン→念願だった、指導者・クリエイターとしての活動を中心に現在に至っています。
20代は年間100本強のパフォーマンスを3年間継続、その後も50本ほど出演を継続。
20代半ばから月間で150人以上の生徒を指導。その他、スポーツ・体育授業などの運動関連のコンテンツを指導・コーディネート。
30代から本格的にミュージカル・ステージ・MVなどの振付師として活動。行政関係の式典などの演出・構成やダンススタジオのコンサルティングも少々。
およそ月間200人ほどの生徒を指導した15年間を経て、現在はダンスに関わる技術・思考法の伝承に力を入れています。